[ニューヨーク 30日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)が30日発表したデータによると、世界の中央銀行が保有する外貨準備高におけるドルの比率は第2・四半期で59.2%と、第1・四半期の59.5%から安定的に推移した。
オンライン外為ブローカーXMのシニア投資アナリストは「利回りが上昇している状況の中で債券も円も金も特に魅力的でないため、基軸通貨であるドルが全ての資産クラスの中で唯一残されたディフェンシブヘッジであることはほぼ間違いない」とした。
ドル指数 は第2・四半期に約1%下落。第1・四半期には3.6%上昇していた。第3・四半期は2.1%高となる見込み。
外貨準備高に占めるユーロの比率は第2・四半期で20.5%。第1・四半期の20.6%からほぼ変わらずだった。2009年には過去最高の28%を付けていた。
人民元の比率は2.6%と第1・四半期の2.4%から上昇。6四半期連続で上昇した。人民元の外貨準備高は7.2%増の3110億ドルだった。
世界の外貨準備高は12兆8170億ドルと過去最高を記録。第1・四半期は12兆5840億ドルだった。ドルの外貨準備高は1.3%増の約7兆1000億ドルだった。