[メキシコ市 30日 ロイター] - メキシコ中央銀行は30日の政策決定会合で、政策金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ4.75%とした。利上げは予想通りで、3会合連続。ただ決定は4対1で、全会一致ではなかった。
ロイターが実施した調査では、アナリスト22人全員が4.75%への利上げを予想していた。
中銀は声明で「物価押し上げにつながっている衝撃は一過性のものと見られるものの、その種類、規模、影響の範囲を踏まえると、価格形成とインフレ期待に対するリスクになる可能性がある」とし、こうしたリスクを回避するために利上げが必要と判断したと説明した。
メキシコの9月前半の消費者物価の前年比での上昇率は5.87%。中銀目標(3%の上下1ポイント)を大きく上回っている。
中銀は第4・四半期の物価見通しについて、総合インフレ率は6.2%、コアインフレ率は5.3%とし、それぞれ5.7%と5.0%から上方修正した。