[北京 14日 ロイター] - 中国の李克強首相は14日、第3・四半期の経済成長はさまざまな要因が影響して減速したものの、主要な経済指標は妥当な範囲にあり、政府は通年の発展目標の達成を確信していると述べた。
貿易展示会「広州交易会」の開幕式典で、景気回復は依然として不均一だが、課題に対処する手段は豊富にあると語った。
「安定的な経済運営を阻害する要因が増えている。外部環境には多くの不透明要素や不安定要素がある」と指摘した。
商品価格や輸送費の上昇により中流と下流部門で事業コストの上昇が続いているとの見方を示した。
エネルギー不足が経済の足かせとなっているほか、新型コロナウイルスの散発的な流行も消費やサービスの回復を妨げていると述べた。
「しかしわれわれはこうした課題や困難に取り組み、克服するためのさまざまな手段を採用している。課題に対処するための手段は比較的潤沢だ」と語った。
政府はインフレの加速を防ぎ、今年の冬と来年の春の電力供給を確保すると表明した。