[ブラジリア/サンパウロ 15日 ロイター] - ブラジル中央銀行のブルーノ・セーラ金融政策委員は15日、同国通貨レアルの下落圧力は来年にかけて和らぐとの見方を示した。
セーラ氏は、ブラジル企業が過去2年の間に対外債務を返済してきた動きが資本流入の減少につながっていたと説明。来年はこの動きが止まり、レアルの押し下げ圧力が和らぐとした。
現在のレアル安は財政の持続性への懸念が主因だとも指摘。一方で、最近ブラジル中銀がインフレ対応で利上げしたため、米国との金利差が開いたことに投資家が反応し始めると予想。レアルが向こう数カ月中に対ドルで上昇するとの見通しも示した。
中銀が9月末以来、外為市場に介入して35億ドルのドル売りを実施したことも明らかにした。