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[ワシントン 28日 ロイター] - 米労働省が28日に発表した10月23日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は28万1000件と、前週から1万件減少し、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年3月中旬以来の低水準を更新した。
30万件を下回るのは3週連続。市場予想は29万件だった。
ネイビー・フェデラル・クレジット・ユニオンのコーポレート・エコノミスト、ロバート・フリック氏は「 (労働力不足の中)多くの雇用者は従業員を手放さないため、レイオフ件数は近く新型コロナ感染拡大前の水準を下回る可能性がある」と見方を示した。
10月16日までの1週間の継続受給件数は224万3000件と、前週の248万件から23万7000人減少した。
ナロフ・エコノミクスのチーフエコノミスト、ジョエル・ナロフ氏(ペンシルベニア州ホランド)は「膨大な数の求人があることから、失業保険申請件数は今後もしばらくは減少傾向をたどり、労働市場は逼迫した状態が続くとみられる」との見方を示した。