[北京 8日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は8日、二酸化炭素排出量削減に向けた企業への銀行融資を支援すると発表した。2060年までに排出量を実質的にゼロにする「カーボンニュートラル」の実現を後押しする。
金融機関は排出量削減に向けた融資が行われた後に融資額の60%を人民銀から低金利で調達することが可能になる。1年物の金利は1.75%で2回のロールオーバーが可能とした。
一方、銀行などの金融機関が企業向けに実施する融資の金利は銀行の貸出金利の基準となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)に沿ったものになる見通し。LPRは現在1年物が3.85%、5年物が4.65%となっている。
また人民銀は金融機関に対し、排出量削減に向けた融資とその融資に伴う排出量の削減量に関する情報を公表するよう求めた。