[8日 ロイター] - 米シカゴ地区連銀のエバンス総裁は8日、現在見られるインフレ高進がおおむね「一過性」で、供給サイドの圧力解消に伴い収束するという認識を改めて示しつつも、「現段階までに一段の進展があると想定してた」と語った。
エバンス総裁は講演原稿で、家賃の上昇など、インフレ圧力がより広範囲で高まっている兆候があると指摘。「こうした動向を注意深く監視する必要があり、インフレ見通しには昨夏に想定していたよりも大きな上振れリスクが存在する」と述べた。
同時に、調査や金融市場の動向に基づくインフレ期待は、現在のインフレ高進が一時的である可能性を示唆していると指摘した。