[ベルリン 23日 ロイター] - IHSマークイットが23日発表した11月のドイツの総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.8で、10月の52.0から上昇し2カ月ぶりの高水準となった。ロイター調査でアナリストは51.0に低下すると予想していた。
IHSマークイットのエコノミスト、ルイス・クーパー氏は、今回のデータは、3カ月にわたる民間部門の成長減速に歯止めがかかったことを示すと指摘した。
輸出受注は力強さを増したが、新規受注全体は2月以降で最も鈍い伸びにとどまった。
製造業PMIは57.6で、10月の57.8から小幅低下し10カ月ぶりの低水準となった。
サービス部門PMIは52.4から53.4に上昇し2カ月ぶりの高水準となった。
原材料不足やサプライチェーン(供給網)の問題に加え、エネルギー価格や賃金の上昇で、コストは記録的な上昇率となり、多くの企業が販売価格を大幅に引き上げた。クーパー氏によると、こうした状況の中、企業の信頼感がここ1年余りで最低となった。企業からは新型コロナウイルスのパンデミック、供給問題、物価圧力への懸念が多く聞かれたという。