［香港 １０日 ロイター］ - 経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の許家印・董事局主席の同社株に対する持ち株比率が６１.８８％から５９.７８％に低下したことが、香港取引所に提出された資料で明らかになった。株式を担保に取っていた第三者が強制売却した。
対象となった株式は２億７７８０万株で、１０日終値（１.７７香港ドル）に基づくと約４億９２００万香港ドル（６３０８万米ドル）に相当する。
提出資料によると、持ち株比率の低下は１２月６─９日に行われた株式「担保権」行使の結果だという。
ロイターは、担保株式の売却者を今のところ特定できていない。
格付け会社フィッチ・レーティングスは９日、中国恒大とその子会社の恒大地産集団および天基控股の格付けを「Ｃ」から部分的な債務不履行（デフォルト）に相当する「ＲＤ」に引き下げたと明らかにした。