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英総合PMI、12月速報は53.2に低下 変異株がサービス業に打撃

発行済 2021-12-16 19:31
更新済 2021-12-16 19:36
© Reuters.  12月16日発表されたIHSマークイット/CIPSによる12月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.2に低下し、10カ月ぶりの低水準となった。ロンドンの

[ロンドン 16日 ロイター] - 16日発表されたIHSマークイット/CIPSによる12月の英国の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.2で、11月の57.6から低下し、10カ月ぶりの低水準となった。

新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大で接客・旅行業界が打撃を受けた。

景況の拡大・悪化の分かれ目となる50を依然上回っているものの、ロイター調査によるエコノミスト予想の56.4を大きく下回った。

新規受注と価格圧力の鈍化を示した今回の結果は、オミクロン株とそれに伴う制限措置による経済成長の低迷が今や主な下振れリスクになっていることを示唆している。

IHSマークイットのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「ホテル、レストラン、旅行、運輸のセクターで活動が急激に落ち込み、その他の消費者向けビジネスも停滞している」と指摘。「2022年に向けて、経済成長のペースは弱まり続ける可能性が高そうだ」と述べた。

サービス部門PMIは58.5から53.2に低下し、2月以来の低水準となった。市場予想の57.0も下回った。

楽観度合いを示す指数は14カ月ぶりの低水準だった。

IHSマークイットは「コロナ規制の長期化に対する懸念と、それに伴う企業や消費者の信頼感への打撃は2022年の成長期待にマイナスの影響を与えた」とした。

半面、12月の製造業は比較的良好だった。

生産指数は11月の52.7から53.3に上昇し、4カ月ぶりの高水準となった。これは1年以上続いているサプライチェーンの問題が和らいだため。

ただ、輸出受注は再び落ち込んだ。

IHSマークイットは「12月中に輸出販売が減少した調査回答者のコメントには、ブレグジットに関連した貿易上の困難が大きく取り上げられている」としている。

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