[エルサレム 3日 ロイター] - イスラエル中央銀行は3日、政策金利を0.1%に据え置くことを決定した。据え置きは14回連続。新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、経済活動に対する課題は解消していないとし、緩和策の維持を表明した。
中銀は低インフレと新型コロナ感染急拡大による不確実性について言及。声明で「危機からの回復は継続しているが、経済活動に対する課題は解消していない」とし、「長期にわたり緩和的な金融政策を維持する」とした。
ロイターが実施した調査ではエコノミスト12人全員が金利据え置きを予想していた。
中銀はパンデミック(世界的大流行)を受け、0.25%だった政策金利の引き下げを開始。ただ、2022年中、もしくは23年には利上げに転じるとの観測が大勢となっており、中銀のスタッフ予想では政策金利は23年に0.1─0.25%になるとの見方が示されている。
イスラエルの21年の経済成長率は推定6.5%。中銀エコノミストの予想は22年が5.5%、23年が5%。
昨年11月のインフレ率は2.4%。中銀は1─3%を目標としている。