[6日 ロイター] - 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は6日、米労働市場は「非常に堅調」であるほか、高インフレは「抑圧的な税」として貧困層を中心に負担をかけるため、米連邦準備理事会(FRB)は年内に利上げすべきと述べた。
ただ、雇用者数は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前に比べ数百万人少ないため、FRBはデータに基づく「慎重な」アプローチをとるべきとした。
アイルランド中銀のオンラインイベントで、パンデミックが続く中、米経済は完全雇用に「近づいている」が、「短期と長期では違いがある。2022年はそれらのバランスをとることが金融政策の重要なポイントになる」と指摘。「経済のバランスを保つために利上げが必要になる可能性が高い」とした。
一方で、FRBは2020年3月以降、政策金利をゼロ近辺に据え置いており、このような低金利環境下ではわずかな利上げで経済を抑制することはないと言及。バランスシートの縮小は利上げ後でなければできないため、「全く異なる話」だとした。