[クアラルンプール 20日 ロイター] - マレーシア国立銀行(中央銀行)は20日、政策金利を予想通り1.75%に据え置いた。景気回復を支援する。
ロイター調査ではエコノミスト23人全員が据え置きを予想していた。
中銀は、新型コロナウイルス感染予防対策の緩和により、昨年第4・四半期に経済活動が上向いたと指摘。今年は経済成長の勢いが増すとの見通しを示した。外需の増加、労働市場の改善に伴う民間支出の拡大、政策支援の継続が寄与するとしている。
中銀は今年の経済成長率を5.5─6.5%と予測している。昨年は推定3─4%。
ただ、先行きにリスクは残るとし「予想を下回る世界の経済成長、供給網の混乱悪化、ワクチン耐性のある深刻な新型コロナの懸念される変異株の出現」をリスク要因に挙げた。
ロイター調査によると、中銀は少なくとも7月まで利上げを見送る見通し。