[シンガポール 24日 ロイター] - シンガポール政府は24日、公式インフレ予測を見直す方針を示した。12月のコアインフレ率が前年比2.1%と、2014年7月以来の高水準となったことが背景。
ロイターがまとめた市場予想は1.7%上昇だった。
シンガポール金融管理局(MAS)は昨年10月に3年ぶりに金融政策を引き締めた。次回4月の政策見直しでも追加の引き締めが予想されている。
総合インフレ率は4%で、約9年ぶりの高水準。市場予想の3.75%を上回った。
航空運賃や新型コロナウイルスの検査コストが急上昇した。
MASと通商産業省は声明で、航空運賃や食品・石油といった商品価格など、短期のインフレ見通しは依然として非常に不透明だと指摘。2022年の総合インフレ率とコアインフレ率の予測を見直す方針を示した
22年の従来予想は総合インフレ率が平均1.5─2.5%、コアインフレ率が1─2%だった。
21年のコアインフレ率は0.9%、総合インフレ率は2.3%。