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スウェーデン中銀、票割れるも政策据え置き 利上げ予想24年後半

発行済 2022-02-10 19:09
更新済 2022-02-10 23:18
© Reuters.  2月10日、スウェーデン中央銀行は政策金利のレポ金利を0.00%に据え置いた。写真はストックホルムの中銀前で2016年8月撮影(2022年 ロイター/Violette Goarant)

[ストックホルム 10日 ロイター] - スウェーデン中央銀行は10日、政策金利のレポ金利を0.00%に据え置いた。インフレ高進は一時的とし、新型コロナウイルス禍の影響は薄れているものの、景気支援の縮小に着手するのは尚早との認識を示した。

12月のインフレ率は4.1%に達した。景気もコロナ禍前の水準を回復している。

このため政策委員3人が資産買い入れの規模を少なくし、年内のテーパリングも早めるよう求めたが、イングベス総裁の票で政策維持が多数となった。

中銀は声明で「資産保有高は年内はほぼ変わらずで、その後徐々に減少する」との見通しを示した。

レポ金利については「24年後半に上昇する見込み。11月の予想より若干早まることになる」とした。

海外の多くの中銀は超金融緩和政策の修正に動いているが、スウェーデン中銀は慎重な姿勢を維持している。政策委員はインフレ率予測を引き上げたが、インフレ率は長年にわたって目標を下回っており、過度な低インフレのリスクが残ると指摘。

中銀は、基調インフレ率は目標の2%に沿っているとし、エネルギー価格の上昇効果は弱まると指摘。「インフレ見通しを一部で変更した。低インフレのリスクは弱まったが依然残る」との見方を示した。

ノルデアのエコノミストは、「今年のコアインフレは中銀見通しを上回るだろう。欧州中央銀行(ECB)の年内利上げも予想しており、スウェーデン中銀への政策対応圧力が高まるだろう。ハト派スタンスにもかかわらず利上げの可能性は排除できない」と述べた。

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