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英中銀、小幅な利上げ必要なケースあり=テンレイロ委員

発行済 2022-02-24 01:47
更新済 2022-02-24 03:45
© Reuters. イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のテンレイロ委員は23日、約30年ぶりの高インフレに対抗するために利上げが必要なケースがあると考えているが、必要な利上げ幅は不

[ロンドン 23日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のテンレイロ委員は23日、約30年ぶりの高インフレに対抗するために利上げが必要なケースがあると考えているが、必要な利上げ幅は不明だと述べた。

英シンクタンクの国立経済社会研究所(NIESR)での講演で、政策金利を現行の0.5%から引き上げなくても、インフレ率は目標値までほぼ低下すると見込まれており、パンデミック(世界的大流行)前は政策金利が0.75%だったことを考慮すると、最終的に必要な利上げはわずかかも知れないと指摘。このことは、パンデミック下で実施された刺激策のうち、英中銀の金融政策が占める割合が小さかったことを示唆しており、政府の財政政策が英経済を支える主要なドライバーだったとした。

テンレイロ委員は昨年12月には利上げに反対したが、今年2月には0.25%から0.5%への利上げに賛同。「見通しとリスクが引き締め前倒しを促す方向にシフトした」と述べた。

講演後の質疑応答で、自身の予測に基づくと、インフレ率を中央銀行の目標である2%に戻すために、政策金利を追加的に25ベーシスポイント(bp)引き上げ0.75%とすることが理にかなうと指摘。ただ、こうした予測にはウクライナを巡る緊張の高まりは反映されていないと語った。

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