[ベルリン 23日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは、ユーロ圏のインフレ率がECB目標の2%に近づいているもようとし、ECBは債券買い入れを終了する態勢にあるかもしれないと述べた。
ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙で「データは明らかにわれわれの中期的な目標に近づいていることを示唆している」と指摘。「インフレが中期的な目標に近づいているのであれば、われわれは金融政策を調整する。なぜならそうなれば例えば資産買い入れを行う必要がなくなるからだ」とした。
また、そのようなシナリオ下では金融政策の引き締めではなく正常化で「十分」との認識を示した。
さらに利上げは債券買い入れが終了した後にのみ可能だと改めて主張した。
一方で、レーン氏はロシア・ウクライナ間の紛争はエネルギー価格、投資家の信頼感、貿易、消費に影響を与える可能性があり、「地政学的な緊張は特に欧州にとって現時点での非常に重要なリスク要因だ」と警告した。