[イスタンブール 3日 ロイター] - トルコ統計局が3日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年比54.44%上昇で、2002年以来約20年ぶりの大幅な上昇となった。昨年末のリラ急落と商品相場高が影響し、予想以上の伸びを示した。
前月比では4.81%上昇。ロイターがまとめたエコノミストの予想は前年比53%上昇、前月比3.8%上昇だった。
生産者物価指数(PPI)は前月比7.22%上昇、前年比105%上昇だった。ロシア・ウクライナ情勢の緊迫に伴う商品価格の上昇を反映した。
食品・アルコールを除く飲料の価格が前月比8.41%、家具は7.00%上昇し家計を圧迫した。
前年比では輸送費が75.75%、家具は64.83%上昇した。
トルコの中央銀行は1月、インフレ率が5月ごろにピークを迎え、55%程度まで上昇するとの見通しを示した。
しかしロシアのウクライナ侵攻によりエネルギーと穀物価格が上昇し、インフレ率は今後数カ月でさらに上昇するとみられている。
指標発表後のトルコリラ相場はほぼ横ばい。0736GMT(日本時間午後4時36分)時点で1ドル=14.1375リラとなっている。