[16日 ロイター] - ロシア国防省は、同国軍がウクライナの都市チェルニヒウでパンを求めて並んでいた10人を銃撃したとする米国の情報を否定し、この地域にロシア軍はいないと発表した。
キエフの米大使館は、ロシア軍が攻撃したとツイッターとフェイスブックに投稿した。根拠は明らかにしていない。ウクライナの検察当局が調べている。
米大使館は「本日、チェルニヒウでパンを求めて並んでいた10人をロシア軍が銃撃し、殺害した。こうした恐ろしい攻撃は起きてはならない。われわれは、ウクライナにおける残虐行為に対する責任を明確にするため、あらゆる選択肢を模索している」と投稿した。
ロシア国防省の報道官は、銃撃で死者が出たとしてウクライナのメディアが取り上げている情報や映像は、「ウクライナ治安当局のでっち上げ」と反論。「現在もこれまでも、チェルニヒウにロシア兵はいない。全部隊が市外にいて道路を封鎖しており、攻撃的な行為を行ってはいない」と述べた。さらに、米大使館は「未確認の偽情報」を発表したと付け加えた。