[ロンドン 25日 ロイター] - 市場調査会社GfKが25日発表した3月の英消費者信頼感指数はマイナス31と、4カ月連続で低下し、2020年11月以来の低水準となった。インフレ高進や金利上昇、ウクライナの戦争を巡る懸念が影響した。
2月はマイナス26だった。1974年の調査開始以降、同指数がマイナス30以下に低下した際には、リセッション(景気後退)を5回中4回予兆している。
今後1年の個人の財務状況を示す指数は、世界的な金融危機のさなかにあった08年7月に並ぶ水準に落ち込んだ。
GfKの顧客戦略担当ディレクター、ジョー・スタットン氏は「消費者は今月、不安の壁に直面しており、指数には明白な危機感が表れている」と述べた。
また、個人の財務状況や経済全般に関する信頼感は大幅に低下しており、欧州の戦争や国内の新型コロナウイルス感染者増加が悲観的なムードを増幅していると指摘した。
高額な買い物に対する意欲を示す指数は9ポイント低下してマイナス24となった。