[ベルリン 26日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ウクライナ戦争のユーロ圏への影響に関して、エネルギー価格高騰によりインフレを押し上げて成長を圧迫するとしても、スタグフレーション(物価上昇と景気後退の併存)にはつながらない見込みだと述べた。
キプロス紙「Phileleftheros」とのインタビューの内容が26日、ECBのウェブサイトに掲載された。
ラガルド総裁は「データは、スタグフレーションの重大なリスクを示していない」と指摘した。
厳しいシナリオでは、戦争により2022年のユーロ圏成長率は2.3%まで低下する可能性があるものの、全てのシナリオでインフレ率は鈍化し、24年にはECBの目標である2%前後の水準に落ち着く見通しだとした。