[北京 19日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(NDRC)の報道官は19日、2021年に続いて今年も粗鋼生産量を削減する方針を示した。
中国の粗鋼生産量は21年は10億3500万トンで、前年から3000万トン減少。6年ぶりのマイナスとなり、年間の削減目標を達成した。
中国政府は30年までに二酸化炭素排出量をピークアウトさせる目標を掲げており、業界関係者は生産制限が今年も維持されると予想していた。鉄鋼部門は中国全体の温室効果ガス排出量の約15%を占める。
NDRC報道官は会見で、鉄鋼部門の供給サイドの改革を進めつつ、エネルギー消費と環境規制に沿った政策を厳格に実施すると説明。
具体的な減産目標は示さなかったが、削減は主に北京・天津・河北地域と長江デルタで実施するとの考えを示した。
18日に発表された統計によると、今年第1・四半期の粗鋼生産は2億4340万トンで、前年同期比10.5%減少した。