40%引きでご購読
新規!💥 ProPicksを手に入れ、S&P 500を1,183%を超える投資成績を実現した、戦略をご覧ください40%割引で開始

ウクライナ紛争、金融システムの試金石に=IMF金融安定報告書

発行済 2022-04-19 23:44
更新済 2022-04-19 23:45
© Reuters. 国際通貨基金(IMF)は19日、半期に1度の国際金融安定報告書を公表した。2016年10月撮影(2022年 ロイター/Yuri Gripas)

[ワシントン 19日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は19日、半期に1度の国際金融安定報告書を公表した。ロシアのウクライナ侵攻は「いくつかの面で」金融安定リスクを高めたとし、金利が大幅に上昇する中で世界の金融システムの強さが試されると警告した。

今のところ世界的なシステミックな金融イベントは発生していないが、ウクライナの混乱がシステム全体で増幅され得る経路がいくつか存在すると指摘した。

銀行やノンバンクのロシアへの直接・間接的エクスポージャー、商品市場の混乱とカウンターパーティーリスクの高まり、市場流動性の低下と資金調達難、サイバー攻撃、暗号資産の使用加速などを挙げた。

「金融システムは最近の衝撃に強いことが証明されているが、将来の衝撃はより害が大きい可能性がある」とした。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の間に脆弱性が増大しており、戦争の激化と制裁のエスカレートによるリスクの突然の見直しによってこの一部が表面化し、相互に作用することで資産価格の急落につながる恐れがあると分析した。

投資銀行業務やウエルスマネジメント、オフバランスのサプライチェーンや商品金融、デリバティブ、偶発債務などによる間接的なエクスポージャーは「明らかになった時点で重要となり、投資家を驚かせ、カウンターパーティーリスクの急上昇を招く」可能性があるとの見方を示した。

IMFのエイドリアン金融顧問兼金融資本市場局長は、デリバティブが懸念される分野の一つであるとし「デリバティブは非常に不透明で、隠れたレバレッジがどの程度あるのかを知るのは難しい」と述べた。

報告書は為替スワップやフォワード取引について、取引解消が必要になった場合、銀行がヘッジされない可能性があると指摘。

「もう一つの懸念は、プライベートマーケット、プライベートデット、プライベートエクイティで、目に見えないエクスポージャーがあるかもしれない」とした。

また一握りの商品融資(コモディティーファインナス)を手掛けるディーラー銀行が、商品市場の混乱を引き起こす可能性があるとしている。

エイドリアン氏は、およそ5つの商品取引会社と5つのディーラー銀行が市場を支配しており、集中リスクを生み出しているとし「われわれは商品市場について一定の懸念を抱いている」と述べた。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます