[26日 ロイター] - 26日序盤のロシアルーブルは、対ユーロで約2年ぶりの高値に上昇した後、前日終値付近で横ばいで取引されている。
今週は企業の納税がルーブルの支援要因となる見通し。29日には中央銀行の利下げが予想されている。
0817GMT(日本時間午後5時17分)現在、ルーブルは対ユーロで76.90ルーブル。一時2020年3月初旬以来の高値となる75.95ルーブルまで値上がりした。
対ドルでは0.1%高の73.04ルーブル。
取引は閑散としており、ロシアのウクライナ侵攻前と比べると、やや不安定な値動きとなっている。
ルーブルの値動きは中銀が導入した資本規制により人為的に制限されている。
プロムスビアズバンクによると、ロシア企業は28日に所得税を納付する。ルーブルの支援要因になる見通しという。
ロシア中央銀行は29日に主要政策金利を200ベーシスポイント(bp)引き下げ、15%にすると予想されている。国内経済がインフレに見舞われる中、融資拡大を目指す。
利下げでインフレが進行すれば、ルーブルが外部のショック要因に対して一段と脆弱になる可能性もある。
ロシア株は上昇。ドル建てのRTS指数は3%高。ルーブル建てのMOEXロシア指数は2.8%高。