[26日 ロイター] - カナダのジョリー外相は26日、制裁法の改正により差し押さえや制裁の対象となった外国資産を被害者や戦争からの復興支援のために再分配できるようにすると明らかにした。
カナダは多くの国とともに、ウクライナ侵攻を受けてロシアに制裁を実施。これまでに、ウクライナ紛争に加担したと判断された1100超の個人と組織に制裁を発動している。
ジョリー外相は声明で「われわれは差し押さえにとどまらず、制裁対象の個人または組織の資産を没収し、被害者支援に活用できる権限を模索している。実現すれば、主要7か国(G7)初となる」と説明。また、「プーチン政権に最大限の圧力をかけ続け、この戦争を選択したことへの厳しい代償を支払わせる」とした。
制裁法改正が実現すれば、ロシアから差し押さえた資金や不動産をウクライナ復興や侵攻で影響を受けた人々への支給に充てられるようになる。改正は予算案に盛り込まれる。このほか、国内紙グローブ・アンド・メールによると、政府の制裁に基づいて差し押さえた資産のリスト提出を銀行に義務付け、政府が把握できるようにするという。