[チューリヒ 7日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのホルツマン・オーストリア中銀総裁は、オーストリア紙ザルツブルガー・ナッハリヒテンのインタビューで、ECBは今年最大で3回の利上げを実施すべきと述べた。
「少なくとも2回、あるいは3回でも措置を講じることが適切だと思う。0.25%ずつでも12月までに実行すれば2023年に現在マイナス0.50%の中銀預金金利がプラスになる」と指摘した。
また「それでも中立金利からまだ離れているが、良いシグナルになる」と述べた。
ECBの動きは遅過ぎるかとの質問には「遅過ぎるとは言わない。ただおそらくもっと早い時期に行動できただろう。米国の経済サイクルは約半年進んでおり、ECBは後を追っている。おそらく米連邦準備理事会(FRB)も動きがやや遅かったと言える」と述べた。
FRBが0.5%利上げし、ドルが対ユーロで上昇していることについては、ECBは為替相場の目標を追求しないと強調。ただ、状況を注視しており政策決定の際に考慮すると述べた。おそらく利上げでは現在の差を埋められないが、少なくとも大幅に拡大することはないとの見方を示した。