[9日 ロイター] - 豪銀大手ウェストパック・バンキングが9日発表した上半期(2021年10月─22年3月)決算は、利益が前年同期比で12%超の減少となった。住宅ローン融資における競争激化で、利ざやが引き続き圧迫された。
キャッシュ利益は31億豪ドル(21億9000万米ドル)と、前年同期の35億4000万豪ドルから減少したが、ビジブル・アルファのコンセンサス予想である28億3000万豪ドルを上回った。
主要な収益性指標である純金利マージンは15ベーシスポイント低下の1.91%。最近の国内の洪水や世界的な不確実性に関連する不良債権をカバーするため引当金を増やす中、1億3900万豪ドルの減損損失を計上した。
一方、下半期のコストは前期比で横ばいから2%減少すると予想。大胆なコスト再編戦略が実を結び始めていることを示している。
上半期には4000人以上の雇用を削減し、経費は21年下半期から27%減少。24年度までの年間コスト目標に向けて順調に進んでいるという。
ウェストパックは1株当たり中間配当を、昨年の58豪セントから61豪セントに増配すると発表した。