[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツのリントナー財務相は、ロシア中銀の外国資産を没収してウクライナ復興資金に充てる案について「政治的に柔軟」との立場を示した。独経済紙ハンデルスブラットなどのインタビューで述べた。
この案は既に主要7カ国(G7)と欧州連合(EU)で検討されていると指摘した。
「(ロシアの)個人の資産に関しては、法的に何が可能かを確認する必要がある。たとえロシアの新興財閥(の資産)でも法の支配を尊重しなければならない」と述べた。
EU債務規則の今後の取り扱いについては妥協する可能性があることを示唆した。
EUのマーストリヒト条約に定められた基準を緩める改革は支持できないとした一方で「財政ルールはより現実的で効果的であるべきだ」と述べた。
「全て(の加盟国)が成長し、財政を持続させることが目標だ。より信頼できる長期的な債務削減への道筋と、柔軟な中期的目標を組み合わせることを提案する」と語った。