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NY市場サマリー(17日)米株大幅上昇、ドル指数3日続落、短期債利回り急上昇

発行済 2022-05-18 06:11
更新済 2022-05-18 06:45

[17日 ロイター] -

<為替> 終盤のニューヨーク外為市場では、ドル指数が3営業日続落した。投資家のリスク選好度が高まり、ドルの投資妙味が低下したことが背景。

米小売り大手ホーム・デポやユナイテッド航空が好調な業績見通しを示したほか、中国のハイテク企業取り締まりや新型コロナウイルス感染防止策の緩和を巡る楽観的見方により、リスクセンチメントが改善した。

主要6通貨に対するドル指数は0.7%低下し103.41。5月6日以来の低水準を付けた。

ジェフリーズのFXグローバル主任、ブラッド・ベクテル氏は「市場の雰囲気は先週に比べて劇的に改善し、ほとんどの資産クラスが値を戻しつつある。その結果、ほぼ全通貨が米ドルに対して上昇するとともに、株高・債券安となった」と述べた。

米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は17日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル主催のイベントで、インフレが明らかに低下している証拠を確認するまでFRBは金融政策引き締めを続けると表明した。

これを受けてドルは下げ幅を縮小した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が金融政策引き締めを続けると表明したことを受け、短期債利回りが急上昇し、利回り曲線が平たん化した。

パウエル議長は米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)主催のイベントで、インフレ低下の確証を得られなければ「FRBはさらに積極的な行動を検討する必要がある」とし、「金利が『中立』と広く見なされる水準を超える状況になっても、ちゅうちょしない」と言明。「われわれは『金融状況は適切で、インフレが低下している』と感じられるまで、(引き締めを)続ける」と述べた。

BMOキャピタル・マーケッツの米国金利戦略部門責任者、イアン・リンゲン氏は「FRBはしばらく利上げを続けて様子を見るという見方が出ていたが、パウエル議長はそうしたことはないとの趣旨の発言をした」とし、「これは過去の事例と一致する。FRBが利上げを開始したら、何かが壊れるまで利上げを続ける」と述べた。

金利動向に敏感な2年債利回りは14ベーシスポイント(bp)上昇の2.704%。

10年債利回りは9bp上昇の2.973%。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式>  米国株式市場は大幅上昇して取引を終えた。4月の小売売上高が好調で景気減速懸念を打ち消したことから、アップルやテスラなど大型成長株が上昇した。

S&P主要11業種のうち10業種が上昇。金融、素材、情報技術が上昇率上位を占めた。

商務省が発表した4月の小売売上高は前月比0.9%増加。供給面の改善を背景に自動車の購入や外食への支出が拡大した。

このところ下げていたマイクロソフトやアップル、テスラ、アマゾン・ドット・コムが2─5.1%上昇し、S&P総合500種とナスダック総合を押し上げた。

ディファイアンスETFのシルビア・ジャブロンスキー最高投資責任者は「投資家が買う傾向のある銘柄の大部分がこのところ売り込まれ、調整または弱気相場にある」とし、「投資家は安値で買う機会を探っており、きょうはその好機だった」との見方を示した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル安を手掛かりに買いが先行し、続伸した。

この日は堅調な米経済指標や中国の主要都市でのロックダウン(都市閉鎖)解除期待を受けて投資家のリスク選好姿勢が回復する中、ドルが対ユーロで下落。ドル建て資産としての金の割安感が強まり、6月物は朝方に一時1834.80ドルまで上昇した。ただ、その後は米長期金利の上昇が重しとなり、終盤にかけては上げ幅を削る動きとなった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、終盤にかけて利益確定の売りなどに押され、反落した。

前日に2カ月ぶり高値を付けた反動から、利益確定の売りが出た。また、欧州連合(EU)が16日の外相理事会で、ロシアへの追加制裁案の一環として、同国産原油の輸入禁止を協議したが、合意に至らず、供給混乱に対する過度の懸念が後退したことも売り要因。 ロシア産原油への依存度が高いハンガリーが反対姿勢を崩さなかった。ロイターは関係筋の話として、バイデン政権が対ベネズエラ制裁の一時緩和に絡み、米石油大手シェブロンがマドゥロ政権との交渉開始を17日にも認めると報道。相場の重しになったとの見方もあった。

ただ、中国・上海市で新型コロナウイルスの新規感染者が3日連続でゼロとなり、ロックダウン(都市封鎖)の段階的な解除方針が示されたことで、需要期待が浮上。外国為替市場で対ユーロでドル安が進行したこともドル建てで取引される原油相場の支えとなり、午前にはプラス圏で取引される場面もあった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 129.39/129.42

始値 129.32

高値 129.77

安値 129.08

ユーロ/ドル NY終値 1.0547/1.0551

始値 1.0515

高値 1.0555

安値 1.0516

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 93*28.00 3.1939%

前営業日終値 95*29.50 3.0840%

10年債(指標銘柄) 17時05分 98*31.00 2.9952%

前営業日終値 99*31.00 2.8790%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*00.25 2.9668%

前営業日終値 99*21.75 2.8200%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*19.25 2.7106%

前営業日終値 99*27.88 2.5680%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 32654.59 +431.17 +1.34

前営業日終値 32223.42

ナスダック総合 11984.52 +321.73 +2.76

前営業日終値 11662.79

S&P総合500種 4088.85 +80.84 +2.02

前営業日終値 4008.01

COMEX金 6月限 1818.9 +4.9

前営業日終値 1814.0

COMEX銀 7月限 2175.0 +19.9

前営業日終値 2155.1

北海ブレント 7月限 111.93 ‐2.31

前営業日終値 114.24

米WTI先物 6月限 112.40 ‐1.80

前営業日終値 114.20

CRB商品指数 315.4015 ‐0.1841

前営業日終値 315.5856

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