[北京 22日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は22日、BRICS(ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ)の会合でオンラインで演説し、新型コロナウイルスのパンデミックと安全保障上の問題に脅かされている経済回復を支えるために国際的な結束と協力を呼びかける一方で制裁は「諸刃の剣」と非難した。
習氏は「ウクライナ危機は世界に警鐘を鳴らしている」とし「制裁は諸刃の剣であることが再び証明された」と述べた。
世界銀行は今月、パンデミックの影響を受けた世界経済がウクライナ戦争でさらなる打撃を受けたとして今年の世界の成長率予想を4.1%から2.9%に下方修正した。
習氏は、脆弱な回復が中断するのを防ぐため経済政策の協調強化を主張。中国はマクロ政策の調整を強化し、新型コロナ流行の影響を可能な限り抑えながら経済と社会の年間目標を達成するために、より効果的な措置を講じていくと述べた。詳細には踏み込まなかった。