[オタワ 4日 ロイター] - カナダ中央銀行は4日に公表した四半期報調査で、石油・ガス価格の高騰を受け国内のエネルギー部門の設備投資増加が見込めるが、これまでの好況期に比べて投資規模は控えめな水準になるとの見方を示した。
中銀によると、企業が設備投資に充てる資金はキャッシュフローの40%程度にとどまっている。新型コロナウイルス禍の前の数年間における水準は平均100%を超えていた。
脱炭素が進む中、炭化水素資源の長期的需要が不透明であることも投資抑制要因になっているという。
中銀は「掘削や油井サービスの作業員の離職率が高く、油田サービス会社では特に労働力の獲得競争が激しい」と指摘した。