[ヌサドゥア(インドネシア)13日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は13日、世界経済の見通しは極めて不透明との見方を示し、欧州への天然ガス供給がさらに阻害されれば、多くの国が景気後退(リセッション)に陥る恐れがあると警告した。
ゲオルギエワ専務理事はブログへの投稿で、ロシアによるウクライナ侵攻で景気見通しが一段と悪化したとし、IMFは2022年と23年の見通しを下方修正すると予想。「高インフレが継続すれば、景気回復の足かせとなり、特に脆弱な人々の生活水準がさらに悪化する恐れがあるため、各国はインフレ抑制に向けあらゆる措置を講じる必要がある」との考えを示した。
IMFは4月に公表した世界経済見通しで、22年の世界経済の成長率予測を1月時点の予測から0.8%ポイント下方修正し3.6%とした。ゲオルギエワ氏は今月に入り、世界経済の見通しは4月以降「著しく悪化した」とし、来年に世界経済が景気後退入りする可能性は排除できないと述べていた。