[ローマ 19日 ロイター] - イタリア連立政権に参加する右派2政党は19日、ジュゼッペ・コンテ前首相が率いる左派政党「五つ星運動」との連立維持に否定的な考えを示した。ドラギ首相の連立政権は存続の危機にある。
右派政党「同盟」と「フォルツァ・イタリア」は、もはや五つ星との連立維持の意向はないと表明。代替案は秋の総選挙になるとした。中でも「同盟」は、サルビーニ党首と幹部らとの会合後、「信頼できない五つ星と協力し続けることを望んでいない」と述べた。
ドラギ首相は14日、五つ星運動が議会の信任投票に参加しなかったことを受け、マッタレッラ大統領に辞表を提出。しかし大統領はこれを受理せず、状況を明確にするため議会で演説するよう求めた。
ドラギ氏はそれ以降、公の場で発言を行っておらず、辞意を固めているのか、辞表を撤回し留任の可能性を残しているのかは不明のまま。20日午前9時30分(0730GMT、日本時間同日午後4時30分)から上院で、21日には下院でも演説する予定となっている。
ドラギ氏は五つ星運動抜きでも政権を維持可能なだけの支持を得ているものの、その可能性は常に否定している。