[コロンボ 20日 ロイター] - スリランカ議会(定数225)は20日、深刻な経済危機への抗議デモを受けて辞任したラジャパクサ前大統領の後任にウィクラマシンハ大統領代行(73)を選出した。
深刻な経済危機下で生活苦にあえぐ市民は前首相のウィクラマシンハ氏に批判的で、同氏の選出で再び反発が強まる可能性があるが、今のところ大きな抗議活動は見られない。
投票結果は、ウィクラマシンハ氏が134票、与党の対抗馬アラハペルマ氏が82票、人民解放戦線(JVP)党首のディサナヤカ氏は3票だった。
首相を6回務めたウィクラマシンハ氏は「国民の結束を図りたい」と述べ、ラジャパクサ前大統領の一族との近しい関係を否定した。
21日に宣誓を経て、大統領に就任する。
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事はスリランカ議会の投票に先立ち、日本経済新聞に対し、スリランカ新政権と支援協議を再開する考えを示し、できるだけ早期の協議完了を目指していると語った。