[キーウ(キエフ) 25日 ロイター] - 国連のウクライナ人道支援調整官は25日、ロシア軍が前日にウクライナのドニエプロペトロフスク州チャプリネの鉄道駅をミサイルで攻撃し、子どもを含む民間人の犠牲者が出たことに衝撃を受けたとし、全ての関係国に国際法を順守するよう呼びかけた。
ウクライナ当局によると、ドニエプロペトロフスク州チャプリネで24日に鉄道駅などがロシア軍のミサイル攻撃を受け、子どもを含む25人が死亡した。ロシア国防省はこれについて25日、チャプリネの鉄道駅に停車していた軍用列車を「イスカンデル」ミサイルで攻撃したと発表。この軍用列車にはドンバス地域の前線に運搬する武器が積載されていたとした。
国連のウクライナ人道支援調整官、デニス・ブラウン氏は声明で、「この攻撃に衝撃を受けた」とし、同様に民間人が犠牲になった他の攻撃のほか、ニコポルやゼレノドルスクなどのウクライナの前線都市への激しい砲撃で住宅や学校などが被害を受けていることを挙げ、民間人を保護しなくてはならないと強調。「全ての関係者は例外なく国際人道法の下での義務を尊重する必要がある」と述べた。