[北京 16日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は16日、ウズベキスタンで開かれている上海協力機構の首脳会議で演説した。旧共産圏で発生した民主化運動「カラー革命」が外国勢力の扇動によって引き起こされることがないよう、加盟国は協力する必要があると訴えた。
上海協力機構の加盟国は自国の安全と発展を守るための取り組みを互いに支援すべきと述べた。全ての国は「ゼロサムゲームとブロック政治」をやめるべきとの主張を繰り返した。
ロシアによるウクライナ侵攻には言及しなかった。
中国は加盟国向けに今後5年間で法執行官2000人に訓練を行い、対テロ業務に焦点を当てた訓練施設を設けると表明した。
中国が4月に提唱した「グローバル安全保障イニシアティブ」に加わるよう呼び掛けた。同イニシアティブは、いかなる国も他国を犠牲にして自国の安全を強化してはならないとしている。
習氏はまた中国経済は回復力があり「潜在力に満ちている」と述べた。途上国に15億元(2億1400万ドル)相当の穀物などの緊急援助を提供する考えを示した。