[ワシントン/フランクフルト 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のスタッフが用いる、ターミナルレート(政策金利の最終到達点)水準を予測する新モデルで、ECBがインフレ率を2%まで回帰させるためには中銀預金金利を2.25%まで引き上げる必要があると示されたことが、関係者4人の話で分かった。
これは、ECBの中銀預金金利のピークが3%強になるという市場想定を大きく下回るもので、ECBのスタッフが投資家や一部の政策当局者よりもインフレ圧力が緩やかであると考えていることを示唆した。
新モデルによると、利上げとともにバランスシートを縮小すれば中銀預金金利を2.25%まで引き上げなくても2%へのインフレ回帰が見込めるという。
新モデルは先週キプロスで開催された会合で政策当局者に提示されたが、関係者によると、スタッフが現在のインフレ高進を予測できなかったことから、多くの当局者が新モデルの基本的な前提を批判したという。
ECBの報道官はコメントを控えた。