[ローマ 31日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーのビスコ・イタリア中銀総裁は31日、高インフレが続くリスクを軽減するためにユーロ圏の金利は一段と上昇する必要があると述べた。
金利がまだインフレ率を2%に抑えるという目標に合致した水準にないことは間違いないと指摘。利上げペースの速さやピーク水準について言及するのは不可能とした上で、「不確実性が高いため、入手可能な証拠に基づいて金融スタンスの妥当性を注意深く評価する、緩やかなアプローチが必要だ」とした。
また、経済見通しの悪化が利上げペースに影響を与える可能性も示唆。「これはECB理事会が今後数カ月で考慮しなければならないリスクであり、インフレが過度に高い状態で長期にわたり推移するリスクでもある」とした。