[上海 8日 ロイター] - 上海証券取引所主催の「国際投資家大会」が9─16日にメディア非公開で開催される。公式発表によると、中国の資本市場の発展を推進する狙いがあり、中国規制当局の幹部のほか、海外の金融機関や資産運用会社のトップも出席する見通し。
10月の共産党大会を経て習近平総書記(国家主席)が異例の3期目に入ったことを受け、世界の投資ファンドは政策の方向性への懸念から中国株や人民元を売り急いだ。これを受けて香港で前週に開かれた「金融サミット」で中国金融当局の幹部が経済成長を優先させる考えを確認するなど、海外投資家へのアピールを強めている。
9日に中国証券監督管理委員会(CSRC)や上海証取の幹部が登壇するほか、英資産運用会社シュローダーグループのピーター・ハリソン最高経営責任者(CEO)や同業フィデリティ・インターナショナルのアン・リチャーズCEOの基調演説も予定されている。
中国の証券および外貨管理当局者が資本市場の開放推進や越境投資の促進について話すセッションも開かれる。