[マニラ 18日 ロイター] - フィリピン中央銀行のメダラ総裁は18日、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを継続する限り、通貨ペソの下落を抑える必要があるため金利を据え置くわけにはいかないとの立場を表明した。
FRBは4回連続で75ベーシスポイント(bp)の利上げを行っており、12月は利上げ幅を50bpに縮小すると見込まれている。
総裁はロイターのインタビューで「FRBが50bp利上げすればわれわれはゼロにはできない。問題は25bpか50bpのどちらにするかだ」と述べた。
中銀は17日に75bpの利上げを決めたばかりで、年初から6回目の利上げとなった。
メダラ総裁は、米国とフィリピンの金利差が急激に縮小することは許容されないとの立場を改めて示した。金利差が急に縮まればペソ安が持続して既に上昇している輸入食品・燃料の価格を押し上げる恐れがあるとした。
総裁は「インフレは非常に大きな問題だ。ペソ安で問題を増やしたくない」と発言。現在7.7%のインフレ率を来年下半期に目標の2─4%に戻したいと述べた。
国内経済は力強く、累積需要などを背景に一連の利上げに耐えられるとも指摘した。