[北京 16日 ロイター] - 中国国家発展改革委員会(発改委)は16日、中国経済は回復が見込まれるものの、世界的に景気が減速する中、より複雑で厳しい外部環境に直面しており、継続的な回復を促すには骨の折れる作業が必要との認識を示した。
前日発表された11月の一連の経済指標は予想を下回った。
新型コロナウイルス対策の厳しい規制の緩和により経済は恩恵を受ける見通しだが、感染拡大のリスクもはらんでおり企業や消費者に打撃を与えかねない。政策当局者は不動産セクターの低迷や外需の弱さにも対処しなければならない。
発改委は声明で「経済安定化に向けた政策の効果が徐々に表れるに伴い、コロナ感染予防・抑制措置の最適化実施により、中国の経済成長は引き続き上向く見通しだ」と指摘。
その上で、経済はより複雑で厳しい外部環境と世界経済の減速に直面しているとの認識を示し、「持続的な回復を促進するためには骨の折れる努力が必要だ」とした。
インフラ建設を加速するとともに効果的な投資を拡大し、成長、雇用、物価の安定に取り組むと表明した。