[東京 22日 ロイター] - 松野博一官房長官は22日の記者会見で、9月27日に行われた安倍晋三元首相の国葬に関する論点整理をまとめ、経費が概数で約12億円となったと明らかにした。10月中旬の速報では12億円台半ばだった。
論点整理では21人の有識者の意見を聴取し、法的根拠と憲法との関係、実施の意義、国会との関係、国民の理解、対象者、経費・規模の妥当性などの論点ごとにまとめた。
岸田文雄首相はこれまで、首相経験者の国葬について、国会との関係などの手順で一定のルールを設けることを目指すと表明している。松野官房長官は「今後のスケジュールや一定のルールのあり方については現時点で予断を持つことなく、今回の論点整理も踏まえ、国会との関係など、どのような手順を経るべきか、引き続き検討していきたい」と述べた。