[ベルリン 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は、インフレ抑制に向けてECBが一定期間は現在のペースで金利を引き上げる可能性があるとの認識を示した。仏紙ルモンドの22日付インタビュー記事で述べた。
「われわれは行動するしかない」とし、「50ベーシスポイント(bp)の引き上げは短期的に新しい標準になるかもしれない」と語った。
「もしわれわれが何もしなければ、状況はさらに悪化するだろう。なぜならインフレは現在のリセッション(景気後退)の要因の一つだからだ」と指摘。ECBがこれまでに取った措置はインフレに影響を与えそうだとしつつ、「しかし依然としてもっとやる必要がある」と述べた。
また、市場がインフレの持続性を過小評価し、財政政策は金融政策と相いれないと考える可能性を懸念しているとした。
ECB理事会メンバーでハト派として知られるストゥルナラス・ギリシャ中央銀行総裁はスカイラジオに「(中銀預金金利は)3月までに3%に向けて上昇する可能性がある」と述べた。
これは今後2回の理事会で100ベーシスポイント(bp)の利上げが行われることを意味する。
デギンドス氏は各銀行について、強固な資本基盤を持ち、ショックに耐えることができると指摘。ノンバンク、特にかなり非流動的な資産を持ち、リスク資産を蓄積しているヘッジファンドについてはより疑念を抱いていると付け加えた。