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NY市場サマリー(13日)円急伸、株続伸 利回りは上昇

発行済 2023-01-14 08:56
更新済 2023-01-14 09:00

[13日 ロイター] -

<為替> 日銀が大規模緩和の修正に動くという思惑から円が急伸した。ドルは大半の主要通貨に対し小幅上昇した。

終盤の取引で、円は対ドルで1.06%高の127.92円。日銀が17─18日の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策に伴う副作用を点検するという報道が引き続き材料視された。

また、日銀は13日、長期国債買い入れを16日に実施すると発表した。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨戦略担当グローバル主任、ウィン・ティン氏は「日銀が来週利上げに動く公算は小さいが、3月もしくは4月の会合での利上げの下地を整えるためにイールドカーブ・コントロール(YCC)政策を撤廃する可能性はある」と述べた。

バークレイズの為替アナリストは顧客向けノートで、日銀の追加政策調整によって「円が最大2.7%上昇する可能性を見込むが、伸びがその倍になるリスクが存在する」という考えを示した。

ドイツと英国発の指標が景気後退回避の可能性を示唆したものの、ユーロ/ドルは0.2%安の1.0828ドルと、一時付けていた9カ月ぶり高値から下落した。ポンド/ドルは0.12%高の1.22275ドル。

主要通貨に対するドル指数は0.02%高の102.22。米ミシガン大学が13日発表した1月の1年先の期待インフレ率(速報値)は4.0%と昨年12月の4.4%から低下し、2021年4月以来の低水準となったことを受け、ドル指数は一時昨年6月6日以来の安値に沈む場面もあった。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米債利回りが上昇した。FRBが年内に利下げに踏み切るとの市場観測を疑問視する声が出ている。

12日に発表された米消費者物価指数(CPI)が前月比で2020年5月以降で初めて下落に転じたことを受け、米10年債利回りは前日に3.424%と1カ月ぶりの低水準を付けた。

13日には米ミシガン大学が発表した1月の1年先の期待インフレ率(速報値)が4.0%と昨年12月の4.4%から低下し、2021年4月以来の低水準となった。

10年債利回りは序盤に3.418%まで低下したが、終盤は5.5ベーシスポイント(bp)上昇の3.502%となった。

市場では2月1日までの2日間の連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが決定される確率を91.6%と見込んでいる。またターミナルレート(政策金利の最終到達点)は6月に4.925%を付け、その後12月には4.469%まで低下するとの見方を織り込んでいる。

2年債利回りは9bp上昇の4.228%。

JPモルガンが「軽度の景気後退」を見込み、14億ドルの貸倒引当金を積み増したと明らかにしたことを受け、2・10年債の利回り格差はマイナス73.0bpに拡大した。

30年債利回りは4.1bp上昇の3.615%。

物価連動国債(TIPS)と通常の国債の利回り差で期待インフレを示すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)は、5年物が2.241%、10年物は2.183%だった。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 続伸して取引を終えた。第4・四半期決算を受けてJPモルガン・チェースなど銀行株が上昇し、S&P総合500種とナスダック総合は年初来高値を付けた。

主要3指数は全て、週間で大幅な上昇を記録。S&P総合500種は2023年に入ってから4.2%上昇し、投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックスは1年ぶりの低水準となった。

この日はS&P金融の上昇が目立った。

JPモルガン・チェースとバンク・オブ・アメリカの業績は予想を上回ったが、ウェルズ・ファーゴとシティグループ は予想に届かなかった。しかし4社とも株価は上昇し、S&P500銀行指数の上げに寄与した。

大手金融機関は先行きの景気後退に備えて引当金を積み増すほか、投資銀行部門の業績は低調で、慎重な業績予想を示した。それでも、金利の上昇が利益を押し上げるとした。

ストラテジストは、投資家は今後数週間、企業の業績予想に一段と注目するだろうと述べた。リフィニティブのデータによると、S&P500企業の収益は前年同期比2.2%減となる見通し。

米ミシガン大学が13日発表した1月の1年先の期待インフレ率が21年4月以来の低水準となったことも買い材料となった。

S&P500は12月13日以来の高値、ナスダックは12月14日以来の高値で引けた。週間では、S&P500は2.7%上昇、ダウは2%上昇、ナスダックは4.8%上昇した。

米電気自動車(EV)大手テスラ株は0.9%下落。世界的に販売価格を最大20%引き下げた。

デルタ航空は3.5%安。第1・四半期の業績見通しが予想を下回った。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.79対1の比率で上回った。ナスダックでも1.78対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は107億7000万株。直近20営業日の平均は108億1000万株。

16日の米国株式市場はキング牧師記念日のため休場となる。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 13日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、3日続伸した。2月物の清算値(終値に相当)は前日比22.90ドル(1.21%)高の1オンス=1921.70ドルと、中心限月の清算値ベースで昨年4月下旬以来約8カ月ぶりに1900ドルの節目を回復した。金相場は週間で2.8%上昇した。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中国のエネルギー需要回復期待やドル指数の低下に伴う割安感を背景に買いが膨らみ、7営業日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.47ドル(1.88%)高の1バレル=79.86ドル。週間では6.09ドル(8.26%)高。3月物は1.46ドル高の80.11ドルだった。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 127.88/127.91

始値 128.75

高値 128.82

安値 127.47

ユーロ/ドル NY終値 1.0828/1.0832

始値 1.0811

高値 1.0838

安値 1.0781

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 107*03.00 3.6094%

前営業日終値 107*24.50 3.5740%

10年債(指標銘柄) 17時05分 105*05.50 3.4980%

前営業日終値 105*19.50 3.4470%

5年債(指標銘柄) 17時05分 101*08.00 3.5969%

前営業日終値 101*15.75 3.5440%

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*01.50 4.2237%

前営業日終値 100*06.63 4.1380%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 34302.61 +112.64 +0.33

前営業日終値 34189.97

ナスダック総合 11079.16 +78.05 +0.71

前営業日終値 11001.11

S&P総合500種 3999.09 +15.92 +0.40

前営業日終値 3983.17

COMEX金 2月限 1921.7 +22.9

前営業日終値 1898.8

COMEX銀 3月限 2437.2 +36.8

前営業日終値 2400.4

北海ブレント 3月限 85.28 +1.25

前営業日終値 84.03

米WTI先物 2月限 79.86 +1.47

前営業日終値 78.39

CRB商品指数 275.9121 +2.1439

前営業日終値 273.7682

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