[ダボス(スイス) 17日 ロイター] - ブラジルのアダジ財務相は17日、今年の同国の経済課題には2段階の税制改革と地域の成長押し上げに向けた進歩的な南米の統合が含まれると指摘した。
スイスのダボスで開催された世界経済フォーラムのパネルで、ルラ新政権は上半期に消費税改革を進め、下半期には所得税改革を巡る議会採決を目指していると述べた。
「改革は貧困層を救済し、税金を払っていない人々に負担をかけることが目的だ。ブラジルでは今、多くの人が税金を払っていない。所得分配を改善するために税制を再調整する必要がある」と述べた。
もう一つ成長の鍵としては地域の統合を挙げた。コロンビア、チリ、アルゼンチンに言及し、進歩的な大統領が存在して過去よりも多くの目標を共有していると強調した。
「今世紀初頭のようなコモディティーブームはもうないのだから、これまでとは違うやり方をしなければならないだろう。貿易、金融取引、信用システム、これら全てを統合し、世界の注目を集めて投資を呼び込みたい」と意気込みを語った。