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マレーシア中銀、2会合連続金利据え置き 世界経済減速を懸念

発行済 2023-03-09 16:25
更新済 2023-03-09 17:54
© Reuters.  3月9日 マレーシア中央銀行は9日、政策金利を予想通り2.75%に据え置いた。写真はマレーシア中央銀行の外観。2019年7月、クアラルンプールで撮影(2023年 ロイタ

[クアラルンプール 9日 ロイター] - マレーシア中央銀行は9日、政策金利を予想通り2.75%に据え置いた。据え置きは2会合連続。予想される世界経済の減速に懸念を示した。

ロイター調査ではエコノミスト27人のうち16人が現状維持を予想していた。

中銀は1月、経済成長に対する懸念を理由に予想外に政策金利を据え置いた。昨年は4回連続で利上げを実施していた。

中銀は9日、外需が冷え込む中、今年のマレーシア経済が鈍化すると予想。

「下振れリスクは引き続き、主に海外の動向に起因する。予想を下回る成長や、より大幅にタイトでより不安定な国際金融状況などだ」とし、今後も内需、雇用・所得見通しの改善、観光客の増加が国内経済の原動力になるとの見通しを示した。

1月の消費者物価指数(CPI)上昇率は前年比3.7%で、昨年12月の3.8%を下回った。昨年8月の4.7%から緩やかに鈍化している。

中銀は「金融市場の動向から生じるコスト要因も含め、インフレ見通しに影響を及ぼし得るコスト要因を今後も警戒する」とし「引き続き金融政策を調整し、国内インフレと持続可能な成長のリスクバランスを取る」と表明した。

ムアマラト銀行のチーフエコノミストは「年内に利上げが実施される可能性がまだ残っている。恐らく25ベーシスポイント(bp)前後だろう」と発言。

ただオックスフォード・エコノミクスとキャピタル・エコノミクスは、輸出と個人消費が減少しており、年内の利上げは終了した可能性が高いとの見方を示した。

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