[イスラマバード 6日 ロイター] - パキスタン財務省のアイシャ・ガウス・パシャ閣外相は6日記者団に、サウジアラビアが同国への資金援助を決め、その旨を国際通貨基金(IMF)に通告したと述べた。IMFはサウジが20億ドルの支援を約束することを、パキスタンに対するIMF融資実行の最終条件の1つとしていた。
パシャ氏は「IMFはわが国に、サウジアラビアから連絡があったと示唆した」と述べた。
経済危機に陥ったパキスタンは対外債務不履行(デフォルト)の瀬戸際にあり、2月初めからIMF使節団を受け入れて11億ドルの融資確保に向けて一連の政策措置を交渉してきた。
この融資はIMFが2019年に承認した総額65億ドルの救援策の一部で、パキスタンがデフォルトを回避するのに決定的な役割を果たすとみられている。
サウジの支援をきっかけに、他の2国間や多国間の援助にも道が開けそうだ。
パシャ氏は、アラブ首長国連邦(UAE)とも外貨準備確保に向けて協議していると述べた。