[東京 7日 ロイター] - 松野博一官房長官は7日午後の会見で、5月に広島市で開催する主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)の期間中にG7首脳が広島平和記念資料館を訪問することを検討していると述べた。
ただ、一部の報道で米国のバイデン大統領が長崎市を訪問する案は見送られることになったと伝えられたことに対しては「何ら決まっていないと承知している」と語った。
松野官房長官は今回の広島サミットに関し「核兵器のない世界に向けては、現実的かつ実践的な取り組みを進め、国際的な機運を高めていくことが重要である」と説明。「広島サミットでもこうした観点から力強いメッセージを発信していきたい」と述べるとともに「G7首脳が被爆地・広島に一堂に会し、核兵器の惨禍を二度と起こさないとの強力なコミットメントを示すべく、G7メンバーとも議論を深めていきたい」とした。
その上で「G7首脳を含め、世界に被爆の実相をしっかりと伝えていくことは、核軍縮に向けたあらゆる取り組みの原点として重要」と指摘。「その観点から、広島サミットの日程についても、平和記念資料館(広島平和記念資料館)への訪問をはじめ、しっかりと検討しているところである」と語った。