[29日 ロイター] - 格付け会社フィッチは28日、フランスのソブリン信用格付けを1段階引き下げ「AA-」とした。潜在的な政治的行き詰まりと社会不安がマクロン大統領の改革にリスクをもたらしていると指摘した。一方、見通しはネガティブから安定的に引き上げた。
今年の経済成長率は0.8%と予想。ユーロ圏平均と一致するが、昨年11月時点の予想1.1%から下方修正した。
フィッチは「年金改革に対する抗議活動によって示された社会的・政治的圧力は財政再建を複雑化させるだろう」とした。
ルメール財務相はフィッチの決定について、政府の改革と経済強化計画がもたらすプラスの影響を過小評価していると指摘。債務削減方針を再確認した。