[24日 ロイター] - カナダ大手銀行のロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)は24日、景気が今後減速する恐れがあると悲観的な見通しを示し、1800人程度を削減する計画を明らかにした。同時に発表した5―7月期決算は実質利益が市場予想を上回った。
デーブ・マケイ最高経営責任者(CEO)は、金融政策の遅効的な影響に加えて、中国の減速、気候変動・地政学上のリスクの高まりも重なることで、成長が鈍ってインフレが下振れすると予想した。フルタイムの従業員の数は前期から1%減っており、さらに1%ないし2%程度の削減を見込んでいるという。7月末時点のフルタイム従業員の数は9万3753人。
5―7月期の調整後1株利益は2.84カナダドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の2.71カナダドルを超えた。純金利収入は6.7%増の62億9000万カナダドル。
一方、同業のトロント・ドミニオン・バンク(TDバンク)が発表した5―7月期決算は調整後1株利益が1.99カナダドルで、市場予想の2.04カナダドルを下回った。純金利収入は3.5%増の72億9000万カナダドルだった。